寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第43号をお届けします。今号の寄稿者は、アイランドジャパン株式会社代表として様々なアートプロデュースを行っている伊藤悠さんです。
それはそれである。
同語反復に思える言葉をただただ反復し並列にならべていく。
AはAでありBはBでありCはCである。
新・方法主義宣言ではまだ、主語と述語があったために、ループを描いてもどってきたものが(※1)、新・方法主義第二宣言ではすでにすべては放られたまま。(※2)
抵抗なき現代の無限ループの中にある表現なのか。
すでに何かを発することさえできづらくなった、暖簾に腕押し時代。
それぞれは発しているはずなのにカオスの海の中に放り込まれて全ての矢印が放たれていった結果、全体としては波一つないただ平坦な海でしかない感。
それでもなお、彼らがただ一つの方向にのみ体を差し向けていくこと、兵隊的にさえみえるふるまいにより、日本がいまこの日本であるということを、思いださずにはおれない。
それでもなお、彼らが新・方法主義をしているというところのみが一つの意志として発されたものであることを大切に思いたい。
彼らの「遊びの永久機関」が無限大に宇宙に開かれますように。
※1 新・方法主義宣言
http://7x7whitebell.net/new-method/manifesto_j.html
※2 新・方法主義第二宣言
http://7x7whitebell.net/new-method/manifesto2_j.html
重層的記号行列 第二番
http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/043_j.html
前作の『重層的数字行列 第二番』では、スクロール位置によって数字が変化するという動的な変化を扱った。
今作では、論理空間を構成する五つの記号の層が動的に変化する。
それっぽい作品
http://masarukaido.com/newmethod/b043_j.html
サイズが1ピクセル×1ピクセルの白と黒のjpeg画像をランダムに並べた。順列には何かしらの法則や意味がありそうに見えるかもしれないが特にない。例えば、この白と黒の画像でモールス信号のようにして何か意味を表したり、アスキーアートのような作品を制作することもできたが、作らない作品を作りたいと思い、一見意味がありそうなそれっぽい作品とした。
- 「新・方法」はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/new-method/
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「新・方法」第43号はいかがだったでしょうか?新・方法の公式写真を見つけたので載せておきます。
http://2013.kanda-tat.com/bigakko-shinhoho
では、次号もお楽しみに。(M)
平間貴大 @qwertyu1357
馬場省吾 @shogobaba
皆藤将 @kaido1900
機関誌「新・方法」第43号 日本語版
2015年4月8日発行