寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第67号をお届けします。今号の寄稿者は、渋家の作者であり、渋都市株式会社監査役の齋藤恵汰さんです。
人間は死ぬとき三途の川をみる。それを確かめるには死ぬしかない。繰り返すことが可能であるという意味と、初めてを表象する接頭辞があり、それらがセットになる時、すなわち「新」しい「方法」がある時、そこにあるものとは一体なにか。それはたぶん、あるということだけだ。三途の川はある。本当に確かめた人はいない。新しい方法はある。もしかしたら私たちは、それを確かめられるかもしれない。そうして「新・方法」は生まれた。生まれたからには死ななければならない。死ぬとは新しい方法を見つけ、それと心中する覚悟を持つことだ。しかし果たして心中するとき、本当に死のうと思って心中する人間など居るだろうか。それは覚悟を見せるためのパフォーマンス、すなわち単に方法に過ぎなかったのではないか。だって本当に死にたいのだとしたら、一人きりで死ねばいいはずなのだから。私たちが新しい方法をみつけ、それと心中する覚悟をもつとき、その様子は表現と呼ばれる。すなわち新しい方法とは表現主義のことである。そもそも表現しようという意志がなければ新・方法も存在しなかっただろう。そうしてこれからも私たちは表現を続ける。それはすなわち世界すべてを新しい方法によって塗り替えようとすることである。私たちと一緒に心中してくれと口説くことである。その口説く新しい方法のため、私たちは旅に出る、冒険する、三途の川をみる。あわよくば、一緒に旅する仲間をつのる。
確率を疑う 第四番
http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/067_j.html
0から9までの数字のルーレットを100,000個回し、9が出る個数をカウントする。ルーレットに9が出る確率は10%で、10,000個出る可能性が最も高い。
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新元号が発表されてから早四日。みな様いかがお過ごしでしょうか?新元号は令和ですが、新・方法は新・方法です。それでは次号をお楽しみに。(新・方法)
平間貴大 @qwertyu1357
馬場省吾 @shogobaba
皆藤将 @kaido1900
機関誌「新・方法」第67号 日本語版
2019年4月4日発行