寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第37号をお届けします。今号の寄稿者は、今年にCD『カルテット・オブ・ザ・リビングデッド』をリリースされた、作曲家の安野太郎さんです。
僕が方法マシンに参加していたのは2004年から5年くらいの間でした。今はゾンビ音楽という活動をしてます。ゾンビ音楽は自作のゾンビと呼ばれる機械による音楽です。方法マシンの活動は、方法主義的であると解釈できる様々な芸術作品をメンバーが機械になりきって実現する活動でした。方法マシンが扱った方法主義的な作品は、例えばピアノを長い間習ってる事が必須とか特別な技術を要するものではありませんでしたが、作品を実現する為に0から身体を作り、訓練する事が必須でした。訓練の過程では辛かったことしか覚えていません。埼玉の自宅から高い交通費を払い、都内のわざわざ駅から遠い公民館で訓練に励んでた意味が全く分からないし、今では殆ど僕の黒歴史と言ってもいいと思います。郊外型の生活環境に置かれていた僕には全く不向きでした。でも、方法マシンの活動を通して見聞きし、自身で考えた事は今でも生きているのでその点だけは良かったのかなと思うようにしています。今では僕はゾンビと呼ぶ自動演奏機械に似た様なことをやらせています。それは僕が辛いと思う事を人にはさせられないと思ったからです。ゾンビはそもそもハイチのブードゥーが起源で、奴隷労働が辛すぎておかしくなった奴隷を、使っていた側が気持ち悪く思ったのが始まりで、そこから紆余曲折を経て今に至る一般的なゾンビ像ができ上がったのでしょう。自分らがやったら辛い事をやらせるのが奴隷です。
安野太郎のゾンビ音楽『カルテット・オブ・ザ・リビングデッド』
pboxxレーベルよりリリース 定価2500円
作曲・プロデュース:安野太郎
カバーイラスト:古泉智浩
ライナーノート:三輪眞弘/吉岡洋
パッケージデザイン:岡澤理奈事務所
http://www.amazon.co.jp/dp/B00IQP23JC
3つのリンクのあるウェブサイト 第八-十一番
http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/037_j.html
ウェブサイトの形式の特徴は、脱・物質的である。「3つのリンクのあるウェブサイト」のシリーズでは、HTMLにおけるハイパーリンクという手法によって、概念的な空間関係を示すことが目的となっている。第八番は18ページ、第九番は20ページ、第十番は24ページ、第十一番は30ページのウェブサイトである。
パスワードによって保護されたPDF文書
http://masarukaido.com/newmethod/b037_j.html
とあるPDFにパスワードをかけ公開する。そのPDFは上記URLよりダウンロードが可能である。ダウンロードした者は、正しいパスワードを入力できれば、そのPDFを閲覧することができる。
- 「新・方法 at 文房堂ギャラリー」 http://7x7whitebell.net/new-method/bumpodo_j.html
- 「新・方法」はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/new-method/
- 平間貴大はウェブサイトを更新しました。 http://qwertyupoiu.archive661.com/
- 馬場省吾はウェブサイトを更新しました。 http://7x7whitebell.net/
- 皆藤将はウェブサイトを更新しました。 http://masarukaido.com/
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新・方法は4月5日まで「松澤宥 最終美術思考工房 世界蜂起展 ~22世紀に向けた新世界蜂起計画のプロジェクト~」に参加しています。個人でもそれぞれ作品を出品しています。お近くの方は是非ご覧ください。(M)
詳細 http://sekaihouki-matuzawa.jimdo.com/
平間貴大 @qwertyu1357
馬場省吾 @shogobaba
皆藤将 @kaido1900
機関誌「新・方法」第37号 日本語版
2014年4月4日発行