寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第58号をお届けします。今号の寄稿者は、9月に新・方法が出演した大ゾンビ音楽「大霊廟II」デッドパフォーマンスの主催者である作曲家の安野太郎さんです。
2017年9月1日から3日にかけて私が提唱するゾンビ音楽の発展形、大ゾンビ音楽の演奏会『大霊廟II』を横浜BankArtで実施した。大ゾンビ音楽とは、高さ2.4m 幅2m 奥行2mの風箱と、4人の人間によって踏まれるふいご装置を備えたゾンビ音楽である。ゾンビ音楽は自作の自動演奏機械による音楽だが、詳細はオフィシャルwebサイト等を参照して欲しい。さて、新・方法は『大霊廟II』でふいごの踏み手として私と共に出演した。なぜ彼らを選んだのだろうか。それは彼らが旧知の仲で、一人に連絡すれば三人に連絡事項が共有されるという手軽さ、そして出演してくれることによって公演の集客に上積みができるからだろうか。それだけでは無い。ゾンビ音楽は、安野の音楽家としてのささやかな欲望(今ある音楽には無いような新境地的ななにかの開拓)を実現する為に生み出された形式・システムであり、機械が私の欲望実現の為に奉仕する構図だったはずだが、今ではそのシステムは肥大化し、それを維持する為に私が七転八倒しながら仕事をし続けなければいけない状態に転倒してしまった。ゾンビ音楽におけるゾンビは機械ではなく実は私自身(装置を維持する装置としての私)なのではないかというところだ。新・方法はどうだろうか?同語反復の理念を維持し実行する為の人間とは言えないか?少なくとも私は新・方法にそのような性を感じ取り、仲間として同道して欲しいという気持ちで、大ゾンビ音楽システムを維持するための人間として彼らをこのコンサートの出演者に選んだのだ。コンサートの結果はどうだったのか。新・方法は、彼らさえ良ければもうレギュラー入りを願いたいくらい満足のいく結果だった。またいつか『大霊廟III』が行われる。そのときはどうか新・方法の勇姿を目撃して欲しい。
矢印記号 第一番
http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/058_j.html
矢印記号は多くの国で使われている、方向を示す共通記号である。方向を示す記号は、デジタル内に空間性を生み出す。本シリーズでは矢印記号を規則に従って並べ、視覚的に空間性を作り出す。
デッドリンクとなったURLへの弔辞
http://masarukaido.com/newmethod/b058_j.html
URL短縮サービス「p.tl」は、2017年9月29日(金)もってそのサービスを終了した。「p.tl」で短縮した8,886,484のURLは、現在全てデッドリンクとなっている。そこで私はこれを期に、その880万のURLを始め、今までにデッドリンクとなった全てのURLに弔辞を捧げる。弔辞は、例文サイトにある例文の個人名をDEAD URLに置き換え記述した。和文は、 https://tamanoya.cocolonet.jp/condolence/example02.html#ex12 の、英文は、 https://obituarieshelp.org/words_condolence_letters_spouse_for_long_time.html の例文をそのまま使用した。亡きURLに捧ぐ。
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2017年11月3日 (金) から沖縄科学技術大学院大学で行われる人工知能美学芸術展では、初日に新・方法によるパフォーマンスが予定されています。詳細は後ほど。
https://groups.oist.jp/ja/aiaae(新・方法)
平間貴大 @qwertyu1357
馬場省吾 @shogobaba
皆藤将 @kaido1900
機関誌「新・方法」第58号 日本語版
2017年10月4日発行